法で裁けないなら、倫理で裁け。
同級生に酒飲まされ、PTSDに 神戸の私立高
http://www.asahi.com/national/update/1107/OSK200611070034.html
高校生が学校内で酒を飲み、別の生徒のペットボトルにウォッカを混入させたという話。ペットボトルの中身を飲んだ高校生は急性アルコール中毒になったとある。ただ、よく読むと「急性アルコール中毒自体による症状は重くなかったんじゃないか?」と思ってしまうような書き方なのである。
- 「気分が悪くなり、急性アルコール中毒で救急車で病院に運ばれた」
- 意識は失ってないの? 気分が悪くなるだけなら自分も経験があるんだが。
- 「傷害容疑で書類送検したが、家庭裁判所で不処分」
- やっぱり傷害の程度は軽いのか?
むろん仮に学校で嘔吐する生徒が出て、その原因が酒だということになれば大騒ぎになるだろうし救急車を呼ぶということも考えられる。
酒を混入した側も高校生である以上、刑事責任は問えるだろう。しかしその後、法では裁かれなかった。僕は、混入された酒が脳に傷害が出るほどの量ではなかったではないか、と推測する。
そうであるならば、他人に無理やり酒を飲ませるということを倫理的に非難すべきだ。
いじめの問題があるが、いじめによって自殺させたから悪いのではなく、相手が自殺しなくともいじめは悪い。批判されるべきは具体的な行為である。これと同様、無理やり他人に酒を飲ませることは、相手の体に異常がなくとも悪いのだ。