「あらしのよるに」


数日前、近所の映画館に行って「あらしのよるに」を見てきた。


この作品は、大雑把に言ってしまえば、オオカミのガブとヤギのメイが種族の違いを乗り越えた友情をはぐくむという筋立てだ。


もともと7巻ある絵本を映画化した作品だという。絵本7巻分のさまざまなエピソードが詰まっているように感じた。


原作者がインタビューで、脚本を書く際に難しかったことを喋っていた。いわく、絵本では7巻それぞれにヤマがあるが、映画では全体としてひとつのヤマをつくらなければならなかった、と。しかし、原作者の努力むなしく、自分はこの作品でどこが最大の山になっているのかついに分からなかった。そのくらい「山」と「谷」が繰り返される。


まぁ、そういうわけで映画としての構成は今ひとつ。そこで、自分はこの映画をホモ映画として鑑賞することにした。というか、自分はそれを期待して見に行ったのだが。


この映画は、ガブが、メイのことを考えるとドキドキすると言ったりして、全体的にホモ臭い。原作ではガブとメイの性別は明らかにされていないらしいが、映画版の声優は成宮寛貴中村獅童。男同士じゃん。


そして、ガブが寝ているメイの耳を食べようとするシーンがある。この場面ではガブは結局メイの耳を食べられず、メイの耳に息を吹きかけるだけで終わってしまう。メイはガブに息を吹きかけられたことに気づき「やめてください くすぐったい〜」と言う。いちおう子供に見せられる範囲だが、相当エロい。