大宅壮一文庫の会員になった


大宅壮一文庫とは雑誌を収集した私立の図書館である。「本は読むものではなく、引くもの」という言葉を残したジャーナリスト、故・大宅壮一氏の資料室から始まったものである。


先日、その大宅文庫の個人会員の登録をした。


年会費15,000円は決して安くないが、入館料は1回500円であるので年30回利用すれば元が取れる計算になる。


大宅壮一文庫は、京王線八幡山駅の改札を出て目の前の通りを南に向かって歩いたところにある。通りの途中に交番があったので尋ねようと思って交番のなかを覗いてみるが、警官はいなかった。しかしよく見ると方向を示す矢印とともに「大宅文庫、直進500m」と書かれた張り紙がある。よほど尋ねてくる人が多いのだろう。


大宅壮一文庫は、こじんまりした建物だった。


受付の付近をウロウロしていたところ、そこのお姉さんが「初めての方ですか?」と声を掛けてくれて案内してくれる。「会員登録を……」というと少し驚いたような表情をした。どうも会員登録する人はあまりいないらしい。


所定の用紙に氏名住所などを記入すると、受付のお姉さんは、手続きをしますので検索をしながらお待ちください、と言って検索用端末のほうを指差した。


検索用の端末は受付を超えたところにあるが、ゲートがあるわけでもなく、簡単に入れる。人が多いドサクサに紛れて突破すれば入館料を払わなくても端末を使えるんじゃないかと思った。まぁ端末だけ使ってどうするという話だが。


その後手続きが終わり会員証が発行され、閲覧したい雑誌を記入した書類を持って2階へと上がる。雑誌は2階の受付で渡してもらうのである。書類を出してから本が出てくるまで、それほど時間がかからなかった。


情報収集の基本は公開された情報である。これから市民記者として国会図書館大宅文庫を使って調べ物を始める。何を調べているかは秘密。ふふふ。