市民記者というのは良い響きだなぁ


市民記者というのはブロガーとほぼ同義だ。情報発信する一般市民。しかし、ブロガーというのはあくまでもブログというシステムを使っている人間という意味である。一方の市民記者は、文章をどこに書くかが明示されていない。


つまり市民記者は、ブログをやっても良いし、どこかのニュースサイトに記事を投稿しても良い。極端な話、紙メディアをつくる人間が市民記者を名乗っても問題がない。つまり、市民記者のほうがブロガーより適用範囲が広い言葉なのだ。


この傾向は、オーマイニュースが市民記者という語を採用してから加速した。もしオーマイニュースライブドアの「パブリック・ジャーナリスト(PJ)」のように独自の称号を使っていたら、PJはライブドア、市民記者はJANJAN……のように、称号それ自体が所属を示すものとなっていただろう。


現在対立しているJANJANオーマイニュースの双方ともが「市民記者」という語を使ったことで、市民記者は一般名詞になる道が開けた。


僕は市民記者という言葉が一般名詞になることを歓迎する。


僕は高校で新聞部に所属して以来「一般市民が情報を発信するとはどういうことか」ということを自問自答しつづけてきた。そして、JANJANがやっていた市民記者講座のレポートなどを見ると僕が考えてきたことと重なる部分も多い。


「市民記者」という言葉は、僕が高校以来考えてきたこと、そして実際に文章を書いてきた活動を一言で表すのに適している。オーマイニュースに文章を書くことが「市民記者」の条件ではない。