ジェネリック薬関連の株式に投資するか検討中。


証券会社に口座をつくったが、短期でやるつもりはない。前回述べたように短期の株価は駆け引きの産物に過ぎない。僕は長期で投資する予定だ。


僕はいま、ジェネリック医薬品関連の株を物色している。ジェネリック医薬品とは、特許の切れた医薬品を後発のメーカーが安価に製造したものである。


この業界のどこが面白いかというと、これまで特許を持ち市場を独占していた大手の製薬会社を、後発のメーカーが虎視眈々と狙っているというところにある。なんでもこれから2〜3年後に特許が切れる薬が多いらしい。僕が調べてみたある製薬会社では、3年後に利益を1.5倍にするという経営計画をHPで公表していた。


まぁ、もちろんそう簡単に儲かるなどとは思っていない。業界全体が活性化しても、個々の会社が必ずしも良い業績を上げられるとは限らないからだ。


ジェネリック医薬品はもともとが特許の切れた薬のコピーなので主成分は変わらない。しかし、どうやら先発の薬とは効き目に違いが出るらしいのである。別に大手よりも中小の製薬会社の設備が悪いとか、そういう話ではない。もっと本質的なことだ。


われわれが飲んでいる薬のなかで、薬として作用している成分(有効成分)はごくわずからしいのである。


考えてみれば我々が薬局で買ってくる薬は、まったく違う種類のものであっても錠剤であったり粉末であったり、似たような外観をしたものが多い。実は、薬として作用する成分自体はほんのわずかな量を摂取すれば良いのだが、微量のままでは飲むことが難しいので、他のものをまぜて錠剤や粉末にしているらしいのだ。


で、この有効成分以外の部分を変えることにより薬が体に吸収されるスピードなどが変わるらしい。このために、特許がきれた後には、有効成分は同じ薬を混ぜるものを変えることでクオリティの高いものにしていくという部分で製薬会社間の競争が起こるだろうということなのである。


この混ぜ物を変えたらどうなるかというのは難しいことらしく、薬剤師でも分からないことがあるらしい。未知数なのである。


だから、ジェネリック医薬品に参入する個々の会社がこの競争で勝ち残っていける保証は、ない。


しかし、特許が切れていくのは確実に起こる変化である。僕はこの変化にカネを賭ける。どうせ株で博打を打つなら、でかい博打を打とう。