株価は人が定めしもの。


最近、株に興味を持った。


携帯電話からの使い勝手が良いという情報を聞いてカブドットコム証券というところに口座をつくった。しばらくは何も買わずに証券会社から提供される情報を微笑みながらウォッチするつもりだ。むろん口座に1円も入れていないとまずいので20万円ほどぶちこんである。


NY株が最高値を更新し続けているという。いつ暴落するかが楽しみで仕方ない。


さて、世の中には株はギャンブルだという人がいる。しかし僕はギャンブルだというと語弊があると思う。株価はサイコロの目で決まっているわけではないからだ。


だからと言って、株価は合理的な理由があって決まるわけでもない。


中学生のころの社会科の授業のこと。教師がつくった株の説明のプリントに、暑くなったからジュースが売れ、ジュース屋の株が上がるというような話が書いてあった。これは馬鹿げた話だ。暑いから皆ジュースを飲むとしても、どこの会社の何のジュースがどのくらい売れたか「すぐには」分からないからだ。これでは日々の株価の動きは説明できない。


証券会社に口座を開くと、ホームページを通じて売気配や買気配の情報が提供される。いくらで売るという人がどのくらいいて、いくらで買いたいという人がどのくらいいるという情報だ。


この売気配や買気配の動きを見ていると、まるで値段の交渉をしているように見える。売りたい人と買いたい人のせめぎ合いを見ているだけでも十分面白い。


けだし日々の株価の変動というのは「駆け引きの産物」である。ギャンブルではないし、そこに合理的な理由があるわけでもないのだ。