加野瀬さんの発言は泡沫ブロガーには適用できない


加野瀬さんの下の発言から起こった議論について。


ネット上でキャラを作り込み過ぎた人はオフ会に出られない
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20061004/netchara


オフに出てきた人を見れば、その人の雰囲気だとかは誤魔化しようがない。そういう意味でなら「キャラ」を作りこみすぎている人はオフには出られない。


ここまでなら僕もうなずけるところがある。ところが加野瀬さんは周囲からの批判を受けて、何だか妙な補足説明をしているのだ。


あの記事の発想は、「自分は有能なほげほげだ。だから自分の発言には説得力がある」みたいなことを言っている人や、「私はこんなひどい経験があって…」みたいなのを売りにしているブロガーってよくいるけど、実際に会った人やその人を昔から知っている人がいないと本当かどうかわからないよね、という話がきっかけ。

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20061010/netchara2


つまり加野瀬さんの言う「キャラ」というのは、本人がブログで語った自分の経歴だとかエピソードということになる。そうであるならば逆に、オフで誤魔化し通すこともできるのではないか。


僕はオフで2回くらい加野瀬さんのことを見かけている。けれど、そのことで明確に言及できるのは加野瀬さんの頭頂部がどうなっているのかということくらいなのである。経歴やエピソードのことなど、分かるはずがない。


むろん加野瀬さんのことを昔から知っている人もいるだろう。でもそれは加野瀬さんが一定の地位を築いているからではないのか。


オン、オフともにある程度有名になってしまった人は、ネットで名前を変えたとしても、オフに出ることにはためらいが生まれるだろう。オフに出れば過去を知っている人に出くわす可能性があるからだ。けれど、泡沫ブロガーであれば、過去にどんな痛いことをやっていても名前を変えてなにくわぬ顔をしてオフに出たり、ブログで自分の過去を美化することだってできると思うのだ。


そういうわけで加野瀬さんの発言は、誤解を招く表現だったというよりは、適用範囲が狭い発言だったと思う。