日本の名門「維新志士」と「東大」


※※※※自分は名前を出すのが憚られるほどの三流大学の学生です※※※※


先日、安倍内閣が誕生した。で、Yahooニュースにスポーツ報知の「首相出身校異状あり8人連続東大以外」という記事が掲載された。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060925-00000109-sph-soci


この記事には違和感を感じる。


日本には薩長藩閥、維新志士の血筋という名門が存在する。


維新志士とは説明するまでもなく、江戸幕府を倒して明治政府をつくった方々である。この国を創ったわけだ。その血筋を引いている彼らがこの国の「名門」である。


初代の伊藤以来、薩長藩閥や軍人の首相が12代続いた後に 加藤高明の代ではじめて帝国大学出身者が首相になっている。


岸信介佐藤栄作兄弟の先祖は、吉田松陰の師匠をやっていたという。詳しいことは分からないが維新志士の血筋と言って差し支えあるまい。この兄弟は両方とも東大を出ている。そして2人そろって首相になった。典型的な日本のエスタブリッシュメントという感じだ。


安倍は岸の血を引いているが、東大出ではない。つまり今回の首相選出は、何十年かぶりに薩長藩閥、維新志士の御曹子が首相になったという話である。


ちなみに麻生太郎大久保利通の血を引いている。そして谷垣は東大だ。今回の総裁選は、名門、名門、東大で争ったわけである。


橋本・小渕、森、小泉と早慶出身の首相が続いたとき、たしかに俺も東大出が(政界においては)凋落したと思った。しかし今回の総理は学歴・学閥を超越した名門なのであって、学校のレベルで語ると妙な印象を受ける。


なお、安倍晋三氏の「血筋」以外の部分については、彼が首相として何かをやってから語ることにしたい。


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