子供の安全に必要なのは身辺警護ではない

近年、子供の誘拐殺人事件などがあり、身辺警護のために警備員をつける動きがある。しかし、そんなものが必要なほどの暴漢は滅多に現れない。それよりも身近なところに危険はある、と思う。


25日の朝、園児の列に車が突っ込む事故が起きたらしい。運転者は、カセットテープの交換のために脇見運転をしていたという。


http://www.asahi.com/national/update/0925/TKY200609250219.html


誰かがほんの1秒でも早く車の動きの異常を察知し、車に向かって怒鳴っていたら……と思う。園児のほうは避けきれなくても、車のスピードが少しでも落ちていたら被害は減っていただろうと思うのだ。


自分には子供はいない*1が、バイトで工事現場の交通誘導をやったり、土日にはスーパーの駐車場、出入り口に立ったりする。その際小さな子供には特に気を遣う。


その経験から、小さな子供を守る安全のためのポイントを書き出しておく。

  • 子供と歩くときは、前方だけではなく後方確認も怠らない。
  • ホイッスルを携帯しておく。


まず、こまめに後ろを見ながら歩く歩行者は少ない。


この事故のような場合でなくても、車が斜め後ろから突っ込んでくる場合はある。車道を走っていた車が店に入るために歩道に乗り上げてくるときだ。たいていの歩行者は後ろを見ない。というか後ろを見ようという意識を持たない。車には歩行者に注意しなければならない義務がある、止まるのが当然、ではなくて歩行者も周囲の状況を確認しておいたほうが良いと思う。たとえ賠償金は取れても怪我をしたら入院しなければならないし、死んだ子供は帰ってこない。


次に、小さな子供が遊んでいるのを少し離れたところで見守ることもあるだろう。その際にはホイッスルを携帯しておくと良いかも知れない。別に怒鳴り声でも良いのだが、ホイッスルを精一杯吹くと窓を閉めた車内にもよく聞こえる。子供に対して警告するのは当然だが、それに加えて車のドライバーが気づくようにすると良いと思う。


世の中には避けようのない事故もある。しかし、できる限りのことはできるようにしておいたほうが良い、と思う。

*1:というか結婚すらしていない