観光スポットとしての国会図書館(2)


今回は国会図書館内について説明する。前回の地下鉄駅に萌えた人には少し物足りない内容かも知れない。


入館などの細かい手続きについてはその場で聞けば教えてもらえる。押さえておかなければならないのは、国会図書館閉架式であるということだ。本棚で自由に読めるのは百科事典などごく一部で、大半の本はパソコンの端末で申し込んで書庫から出してもらうのである。しかも、一般人は本を借りることができない。退館の際にはすべての本を返しておかないといけない


それゆえに、国会図書館は本を借りるためにちょこっと行く、という使い方はできない。1日がかりで本を読むことになる。また、行く前に読む本が決まっていないと館内で右往左往することになる。


以前、携帯に向かって「本が見つからない」と訴えるサラリーマンを館内で見かけたことがある。おそらく電話の向こうでは上司が「ないわけないだろ!」と怒鳴っているのだろう。「本当にないんです」と半泣きだった。国会図書館はパソコンの端末で資料を請求し、書庫から持ってきてもらう形式である。一般人は書庫に入ることはできない。普通の図書館とは違い、だらだら書棚の間を歩いていれば目当ての本が見つかるわけではない。このサラリーマン、どうやら調べるテーマだけ指示を受けてきていたようだ。


逆に読みたい本が決まっていれば大抵の本は読める。自分は、自分が小学生のころのコロコロコミックを読んだ。クソ真面目に調べ物をするだけが能ではない。思い出の雑誌を読んで感傷に浸るという使い方もあるのだ。(ただし一部の児童書は上野の分館に収められている)。使う人次第で、さまざまな利用の仕方をすることができる。


また、国会図書館には食堂や喫茶店、文房具などを置いている売店がある。館内にこもったまま1日を過ごすことができる。3階の喫茶店でもスパゲティなどが食べられるが、6階の食堂のほうが眺めが良い。観光スポットとしてはここがオススメである。僕はいつもここで食事を摂っている。


食堂は、入ってすぐのところに2つのレジがある。これはそれぞれ「おあしす」と「一茶」という二つの店のレジである。単に2列になって並んでいるのかと思いきや、並んだ列によってメニューが違うので注意が必要である。


ちなみに弁当の持込も可である。食堂内には弁当専用の席がある。弁当席からは最高裁判所が見えるが、最高裁の建物はすぐ隣なので、お世辞にも眺めが綺麗とは言えない。また、普通の席からでも、社民党の建物が邪魔で皇居の方角は見えにくい。食堂から見れるのは霞ヶ関である。警視庁、国土交通省などが見える。霞ヶ関を眺めながら食事を食べるとなぜか自分が偉くなったように感じるから不思議だ。


まだ色々と書きたいことはあるが、際限がなくなりそうなのでここでやめておく。最後に、国会図書館を訪問する際のチェックポイントをまとめておく。無駄足にならないための重要なポイントだ。

  • 開館日をしっかりチェックする(土日は休館)
  • 事前に読む本を決めておく(NDL-OPACを使えばネット上で資料が検索できる)
  • 資料検索時には、分館の所蔵になっていないかをチェックする


では、楽しい国会図書館訪問を!