恥さらし企画:高校生の頃に書いた文章


誰にでも読み返して恥ずかしい文章の文章のひとつやふたつあると思います。今回は6年前に書いた文章を晒しておきます。

なお、若干の補足を加えておくと、

  • もともとは学校新聞に書いた文章
  • この文章が書かれたのは、小泉内閣成立前

という感じです。

国民の政治意識高める:首相の直接選挙制導入(平成12年12月22日)


アメリカ合衆国で大統領選挙が行われた。*1今回の選挙では、選挙制度の様々な問題が浮き彫りになった。しかし、そういった問題点を差し引いたとしても、アメリカの選挙は、自分の一票が直接国を動かすのだ、という意識を国民に与え、国民一人一人が国の未来を本気で考えられる制度になっている。


最近、日本でも首相を直接選挙で選べるような制度にしてはどうか、という意見が聞かれるようになった。


首相の直接選挙制度の導入、といわれたとき、読者の皆さんは何を思い浮かべるだろうか。ひとりの強力な権力者が政治を行うという政体に抵抗を感じる人もいるだろう。あるいは政治家が国民受けを良くすることのみに心を砕き、マスメディアを使った宣伝広告の優劣のみによって選挙の当否が決まってしまうような状況になることを憂える人もいるかもしれない。しかし私は、首相の直接選挙こそが今の日本の政治を変える力となると考え、あえて首相の直接選挙を提案したい。


確かに、選挙で正しい判断を下すためには、国民一人一人が政治を大局的に判断できるようにならなければならない。そのためには公民の授業を充実させることが必要になるだろう。また、宣伝広告に使われるメディアを批判的に読み解く能力(メディア・リテラシー)を養う授業も必要になってくるだろう。


首相の直接選挙制度を導入するためには、このような教育制度の面で解決すべき課題があることも確かである。しかし、最高権力者の座を国民が直接選べることによって、より多くの人が政治にか関心を持つことにつながるだろう。自分たちの国を動かす人間は自分たちの手で選ぶという自負こそ、この国の形を真剣に考える機会になるのである。


少し前、自民党加藤紘一氏が森喜郎政権を倒そうとしたときのこと。主流派の切り崩しによって、加藤紘一氏の派閥の内部で分裂がおき、不信任案の可決が難しくなった。そのため、結果として加藤氏は「名誉ある撤退」をせざるをえなくなった、ということがあった。首相が直接選挙で選ばれるのであれば、こんなことは起こりえない。おそらく加藤氏は直接選挙制度の下で首相に立候補し、勝利を収めたのではないだろうか。


こんなアジビラみたいなものを生徒会の予算使って印刷していたんだから凄い。

*1:ブッシュとゴアの戦いを指す。2期目のケリーとの戦いではないことに注意。