高校生のころ、実名を使っていた俺。


自分は高校生のころにネット上で実名を使っていた。というか、実名とハンドルネームを適宜使い分けていた。まぁ一言で言えば「小杉」と「RIR6」のようなものだ。


自分が掲示板で言及した相手が、僕の自宅に抗議の電話を掛けてきたこともある。電話をかけてきたのは、当時通っていた高校のOBで、かつ大学卒業後、その高校で英語の教師として働いていたK先生だった。


実は電話がかかってくる1週間前、K先生を高校生のころから教えてきたS先生が「あいつは高校生のころ男にチョコを贈った」と、驚きの逸話を授業で披露したのである。俺はあまりの面白さに耐え切れず、そのことを母校関連の掲示板に書き込んだのである。


で、それを見つけたK先生は事務室に行って僕の自宅の電話番号を調べ、電話を掛けてきた。なおこれは個人情報保護法成立前の話である。


俺の自宅に電話を掛けてきたK先生は「××高校のKと申します」と名乗った。このため母は普通に自分に取り次いだ。


K先生「俺のことをホモだとか書かないようにね。」
俺「いや、S先生がK先生が男にチョコを渡した話を教えてくれたんですよ。」
K先生「うーん。そうか。まぁ君もあの掲示板ではホモだとか書かれている*1し、掲示板ってのはアレだね。」
俺「そうですね。(まぁ俺バイなんだけどな)」
K先生「これからもちょこちょこ見るからよろしく。」


極めて穏やかな口調で話し合いは行われたが、要するに「ちゃんと掲示板を見てるから余計なことを書くな」ということを暗に伝えてきたのだと思う。そしてその後掲示板には本人が降臨し「チョコを贈った事はあるが、あれは冗談だった」と書き込み、プチ祭りとなった。


まぁ、高校生のころの話とは言え、自分自身がネットで実名晒して自宅に電話が掛かってくるようなことをやったことに変わりはない。しかし、せいぜい高校の関係者くらいしか見ていなかったのが幸いだった。ちなみに当時のログはほぼすべて消えている。小さな小さな「島宇宙」のなかでのことだったから、僕は実名公開によってそれほど大きなダメージを受けなかったのだ。



(おまけ)K先生の「冗談」をヒントにして、最近こんな企画をやった。
http://d.hatena.ne.jp/syujisumeragi/20060130/1138621930
http://d.hatena.ne.jp/syujisumeragi/20060204/1139034929
http://d.hatena.ne.jp/syujisumeragi/20060212/1139737316

*1:当時はカミングアウトしていなかった