男同士のかなわぬ恋


朝日新聞には土曜のみ配られる「be」という別刷りがある。beはbusinessとentertainmentの略で、その名のとおり2種類ある。今日の「be」entertainmentの一面には、デンマークの衛兵が宮殿前の広場を行進する写真が掲載され、タイトルは次のようなものだった。


「男同士のかわわぬ恋」


目が丸くなったのは言うまでもない。


内容はアンデルセンの話だ。しかし記事を何度読み直してもアンデルセンが男も女も愛するバイセクシャルだとしか読めない。ゲイを連想させる「男同士のかなわぬ恋」という見出しは朝日流の飛ばし方なのだろう。


記事によると、アンデルセンは地元の名士に支援を受けていた。そしてその名士の次男エドワードに惚れたというのである。ついでにその妹にまで惚れたと。


アンデルセンエドワードに、恋人同士で使う「Du(あなた)」という二人称を使ってくれと頼み込んだという。エドワードは応えず、生涯アンデルセンを「Du」と呼ぶことはなかった。しかし、エドワードの息子(年齢不詳)は57歳になったアンデルセンと旅行し「Du」と呼ぶことを承諾したという。


朝っぱらからなかなかぶっとんだ記事が読めた。