民主党の遅れっぷり
読売新聞の報道によると、前原代表の指示で民主党がメディア対策を始めるらしい。しかし、記事を読んだら、逆に「民主党はこんなに遅れていたのか」という驚きを感じた。
記事に書いてある民主党の「メディア対策」は次の4つだ。
- HP、機関紙の刷新
- 前原代表によるブログ開設
- 郵政の党内論議を公開
- 前原代表がインタビューを受ける回数を増やす
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051001i413.htm
新聞に書かれていない部分もあるのかも知れない。しかし、もし本当に今更こんなことを考えているというのなら、今回の総選挙惨敗もやむをえない。
ブログは個人でつくれる。技術的にも、設置にそれほど時間はかからない。ブログの開設を「検討する」という段階で何か間違っている。
機関紙の刷新などは、継続して読んできた人たちが「民主党は機関紙を改善するために頑張っている」と話題にするかも知れない。しかし、それはあくまでも、これまで読んできた人が話題にする、というだけのことである。商業出版に太刀打ちできるほど面白いものをつくれるというなら別だが、それは有り得まい。
これに対して、自民党は選挙前にブロガーによる懇談会を開いた。このときは、懇談会の内容よりも、懇談会を開いたこと自体が話題になった。話している内容がそれほど変わらなくても、発表する形式を新しくすると話題になる。自民党は政権維持のため、話題づくりに必死だった。
民主党の代表は変わった。しかし、少なくともメディア対策は、本質的に変わっていない。