バイトの経験で何を学ぶか

学生のころにバイトをやっておくと社会を知ることができるという意見がある。しかし、自分は高校生のころからいくつかのバイトを転々としてきたが、そんな大それた経験はない。単に自分が「社会を知れる」ような高度な仕事を選んで来なかっただけかも知れないが。


ただ、バイト経験を通じて、自分がいかに無能であるかを知ることはできた。


前にも書いたが、この夏休みは警備員のバイトをやった。


あるとき、5人くらいで警備している大きな工事現場に回された。自分は最初、片交(片側交互通行)をやった。常駐でやっているリーダー格のおばちゃんがしばらく自分の仕事っぷりを見ていた。で、休憩時間にさらりと「仕事ができなくてもいいの。ちゃんと時間通りに来て、ちゃんと挨拶ができれば」とのたまわった。どうも合図を見逃していたのが何回かあったようだ。


そして休憩後は「工事をやっている歩道に歩行者が入らないようにする」という、要するに立っているだけ、まれに歩行者に「こちら工事中ですので通れません」と言うだけのポジションに回された。俺が立つまでその場所はカラーコーンとバーだけで警備員立ってなかったはずなんだけどな。


バイトをするたびに、自分の無能さを知り、鬱になり、わずかばかりのお金が手に入る。


自分がちゃんとバイトするようになったのは大学生になってからだ。高校生のころは冬休みに一度だけ郵便局でバイトしただけだ。今になって思うと、高校生のころに新聞配達でもやっておけばよかったと思う。


新聞配達はホリエモンが高校生のころやっていたというバイトである。ホリエモンには誤配ゼロという記録があるらしい。自分はおそらく間違えまくりだったろう。もう少し早く自分の無能さに気づいていたら、自分の進路は変わっていたかも知れない。


藤枝に行ったとき、RIR6くんに聞き忘れたことがある。それはバイト経験の有無だ。ネット上で聞いても多分答えてくれないだろう。またいつか押しかけていって、話を聞こう。まぁ、彼も、もうすぐ高校を卒業してしまうだろうが。