RIR6の詩がどうしようもない件

そして俺もどうしようもない。


まず、id:rir6の書いた詩を引用してみる。

眼鏡を掛けた少女

本が好きな眼鏡の少女、彼女は恋に憧れた(物語の)
そして「素顔の方が綺麗だよ」という詐欺師の言葉に騙され、眼鏡を外して化粧をしたんだ(お話の)
そしたらみんな振り向いて、彼女は人気者となったんだ(おめでとう!)
だけどやがて彼女は気付く、例え人気者となったとしても、そこにはマンガの様な恋は無いことに
さぁどうしよう。本を見ようと思っても彼女はもはや眼鏡を持たない、近くのものしか見えない、本当のことしかみえなくなった
本当のことは「私」を傷つけるだけ、彼女はそのことを、言葉という「嘘」を失って初めて気付いてしまったんだ……

「詐欺師」は「素顔の方が綺麗だよ」と言っているのに、化粧をしているというのはどういうことだろうか。「素顔」にはすっぴんて意味があるぞ。主張のために比喩表現をおざなりにした詩は好きではない。あと文章のリズムも微妙に気になる。詩って論文とは違うと思うんだが。
まぁしかし、いろいろ思うところの多い詩だ。自分は「現実的であること」を目指しているけど、結局自分がブログに書いているのは「言葉によって捉えられた現実」に過ぎない。


俺も詩を書いてみた。


盲目の少女


少女はナイフを目に刺した
狂った少女は 叫び続ける
それを聞いた 人々は
驚き理解に苦しんだ
盲目だった 少女は昨日
手術を受けて 目が見える
ようになった ばかりだから


やがて少女は語りだす
言葉で聞いた 世の中は
あまりに綺麗に彩られ
醜いものも醜いと
言葉になったとたん
美しく輝くものになった


それを聞いた人々は
真実を見ることこそが生きるには
必要なことなのだよと
少女の愚行を諭し続けた


けれども少女は 光を再び失った
ことを決して 悔いはしない
たとえそれがどんなにも
不便なことであろうとも


俺も中二病だな。