猿害の特集は「捏造」ではなく「誤解」という可能性を考える。
あるホテルの従業員が書いているブログが、猿がTV局とともにやってきたことを書き、「猿の被害」を撮影するためにTV局が餌付けをして猿を連れてきたかのように書いた。
ところが最近になって、当のブログが誤解を与える表現があったと謝罪し、該当するエントリを削除した。
で、それに対して2chなどではTV局が圧力をかけたのではないかという議論があるのだけれど、自分は疑問が残る。というのは、仮にTV局が猿の群を追っていたのだとしたら、(餌付けをしていなかったとしても)猿とTV局が一緒にやってきたというのもうなずけるからだ。
TV局が猿の被害をテーマにした特集を組もうと考える
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猿の群の動きを追いかける
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猿の群、人間のいるところに到着する
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猿が人に被害を与える映像が撮れたので、TVで使う
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でもその地域のトータルの被害数はそれほど多くなかった
これはあくまでも一つの可能性でしかないが、「猿とTV局が一緒に来た」「役所が今年は猿の被害の件数が少なかったと言っている」ということと「TV局による餌付けはなかった」ということは矛盾しない。
TV局が猿は人に害を与えるという予断で番組をつくったとするなら、ホテルの側は思い込みで、意図的な捏造かのようにミスリードしたのだ、と推測する。
というか、根本的な疑問として、ブログを削除させた「圧力」と称されるものがなぜ悪いのかという疑問がある。
テレビ朝日がホテル側に「スタッフがサルに餌付けをしていたと言える根拠はあるのか」と問いただしたところ、「ありません」という返答があったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000091-zdn_n-sci
ブログ「痛いニュース」では、この部分に対して「脅迫やないか」というコメントがついているのだけれど、どこが悪いのか分からない。証拠はどこにあるんだと問い詰めたら圧力を感じることは間違いなかろう。しかし実際に確たる証拠がなくて謝罪文を書いたのだったら、何もおかしなことはあるまい。