死んだ人のブログを「なんとなく」残しておくのは美談か?


ITproに「去った人もブログの中で生きている」というコラムが掲載されていた。それによると、知人が他界したが、その人が書いていたブログは1年たっても残っている。ブログを運営しているのは故人が生前勤務していた会社だった。残している理由を聞くと「いまどき,ハードディスクの容量を圧迫するから消す,なんて必要はない」と言われたとのことである。


で、そのコラムはこう締めくくられている。


私は,これも人生の記録たるブログのあり方だと思った。当然,新しいエントリーはアップされない。けれども,知っている人はアクセスし,彼の在りし日の日常をいつでも読むことができるのだ。


特に告知もなく残しておくのはどうだろうと思う。


いや、悪いということではなくて、将来消される可能性をまったくと言っていいほど考慮していない点が、だ。


故人を偲ぶというのは十年くらいのスパンで考えないといけないと思う。今はそれでよくても、何年か経過して、あらためて読み直してみようと思ったときにはその会社自体が潰れていたりするかも知れない。


なんとなく残しておくよりも、消える可能性があることを告知したうえでログをzipファイルなりにして配布するのが良いのではないか、と思う。


【参照記事】去った人もブログの中で生きている
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20061218/257150/