実名を使って選挙に影響を与えた話


自分は昔、本名で書いた文章で地元で行われた選挙に影響を与えた(と受け取られてもおかしくない)ことがあったのである。


その選挙の際に僕はどういう行動をとったのか。列挙してみる。

  • 候補者にメールを送り、後援会報などを送ってもらった。
  • ある候補者に対して、後援会報を送ってもらったお礼とともに、支持する旨をメールで送った。
  • このハンドルネーム(すめらぎ)で選挙前に地元の動きを書いた。ちなみにはてな外。
  • 某全国紙に実名で「投票率が数%でも上がれば、思わぬ結果が生じないとも限りません...世の中は変わらないと棄権してしまうのは間違いです。 」と、投票を呼びかける投書した。


で、支持する旨をメールで伝えた候補者が勝ってしまったのである。


(なお、公選法に抵触するおそれがあったため、ネット・新聞投書ともに直接的に特定候補を支援する文言は入れていない)


その選挙では20票強の票差で当落が決まった。市議会議員レベルならそういうこともあるだろうが、それ以上のレベルの選挙でこういうことはなかなかないのである。


最後の行動について補足すると、新聞投書欄なんていうものは普通読まれないものである。だから有権者が俺の文章を読んで選挙に行ったとは考えにくい。しかし数十票差で勝敗が決しみると、俺の投書は実に不気味な予言となっているのである。


また自分は後援会報を送ってもらう際には自分の本名で申し込んでいた。だからこの選挙に関わっていた者なら、俺の動きを把握しているはずなのである。それゆえに実際に俺の行動がどのような影響を与えたのかはともかく、地元政界から「何だアイツは?!」と思われているわけである。


で、実名匿名の話。俺は本名とペンネーム(ハンドルネーム)で書く文章に差をつけるということはない。ただ、俺にとって文章を書く際に本名を出すというのは、現実に政治的な影響力をもった「最終兵器」を発動させるということなのである。


そういうわけで俺は戦略的な重要性を考えて本名を使う。以前「実名で匿名の連中を罵倒したら気持ちよかった」と言っていた人がいるのだけれど、そういうつまらない自己満足のために本名は使わない。