団体名をでっちあげて公共の会議室を借りたときの話。


公共の施設を借りるのは意外に簡単である。


右翼思想をネタにした鳥肌実という芸人がいる。彼の講演会の情報などを見てみると公共の講堂を使っている。彼の芸はブラックジョークが多く、放送禁止用語が使われているためにTVでは放送されていない。そんな芸人の講演であっても普通に使用許可は下りるのである。


で、自分はシャレで地元の施設を使用したことがあるのだ。地元の友人たちと1回、ネットの知り合いと1回。講堂ではなく会議室だが。


きっかけは、地元の友人と酒を飲もうと思いたったこと。どこか安い場所はないかと探していて思いついたのである。まじめな団体でないと使えそうな雰囲気であったので、「××(市名)心理学研究会」というデタラメな団体名をでっちあげた*1。しかし申請してみると実にすんなりと会議室を借りれたのである。


団体名をでっちあげて申請したと言ったら、当然のごとく同行した地元の友人たちはヤバいんじゃねーのと心配していた。俺は申請した「心理学研究会」の集まりだと言い張れるようにするため、図書館で借りたフロイトの『精神分析学入門』を当日持っていった。


そして部屋に入るなり自分は心理学について聞きかじったことをプレゼンテーション。もっともらしくレジュメまで作った。取り出したフロイトの本とはまったく関係のない話をしていたような気もしたが。そして3分ほどで話を終えてあとは酒を開けて飲み始めた。


そして酔っ払いながら天下国家を語り、3時間ほどまったりした。料金は800円だった。ひとりあたりではなくて一部屋を3時間借りて、である。飲食物は持ち込み。


施設の側から内容についてどうこう言われはしなかったし、そもそも部屋の鍵だけ渡されてあとは覗きにすらこなかった。


結局「居心地が悪い」という友人たちの声により以後そこを使うことはなくなったが、そういう制度があるということ、どういう手続きを踏めば使えるのかということを知っておくだけでも良いと思った。

*1:ちなみにネットの友人とはこれとは別の施設を利用した。その施設は団体名でなく個人名でも申請できた。運営主体によって規則に違いがあるので注意が必要である。