人気ブロガーになるブログ運営戦略

id:TRiCKFiSHさんが、人気ブロガーになるには面白い人間になることが必要だ、と言ってこんなことを書いていた。

じゃあ面白い人間ってどういうひとかっていうと、好きな対象(ひとやもの)に対しての愛情が深いひとのことだと僕は思う。それは学究的になればいいとかオタク的になればいいという話だけではなく、好きな対象についての思いをひたすらに書き連ねることが必要なんだろうな、と思う。そういうサイトはやっぱパワーがあって面白い。
http://d.hatena.ne.jp/TRiCKFiSH/20060404/p3


まったく同感。


自分はデスノートの連載が始まったころに「デスノート研究所」という考察サイトを立ち上げた。単純に好きだったからで、アクセス数とかを特に意識していなかったのだが、いつの間にかgoogleで上位になって何もしなくとも1日3000pvくらいあった時期がある。


Lが死んだあたりでサイトを潰したんだが、潰さなけりゃ今でもそんぐらいあったのかな。


自分のサイト運営者としての心構え、「サイトの運営戦略」というようなものはそのころできあがった。


id:TRiCKFiSHさんが「愛情が深いひと」と表現したように、結局のところ自分が言及する対象を愛するしかない。そのうえで「人気ブロガー」になるための方法ということなら、以下の条件を満たしているかを考えるかどうかだろう。

  • 自分が言及する対象の人気が出る可能性がある
  • 自分がその対象の専門家になれる自信がある
  • その対象がライブで動いている


経営戦略を考えるのと同じこと。ブログが扱う情報は「商品」や「製品」である。


TRiCKFiSHさんがあげたことを、自分なりに位置づけてみる。


何かが好きである、というのは自分のモチベーションを維持するためのものだ。
分かりやすい文章を書く、というのは文章という製品のクオリティを上げるということだ。


それはそれで大切なのだけれど、「人気ブロガー」になりたいなら、その商品なり製品を取り巻く市場環境を見極めるべきなのだ。つまり、自分が言及する対象の人気が出るのかどうかをまず考える。


そして自分が言及する対象の人気が出るというだけではダメで、自分がそのなかで影響力を確保できる自信がなければならない。つまり、人気がある対象なら言及する人も多い。そのなかで鋭い意見、あるいは面白い意見を述べなければ、読者は獲得できないということである。


実はここまでは企業の経営学を参考にしている。そしてもうひとつ、ブログに特有のことがある。その愛情を注ぐ対象がライブで動いているかどうか、ということだ。つまり、お亡くなりになっている作家の本を読んで淡々と感想を語るよりも、生きている作家について言及して、ときどき「新刊が出ました!!!」とか動きがあるほうが、ブログ的には盛り上がる。これは僕の個人的な考えかも知れないが。


さて、最後に、人気ブロガーになるための、即物的なやり方を2つ示しておく。

  • 漫画の新連載をチェックする
  • デビューしたての新人作家をチェックする


古株の作家、あるいは既に連載が続いている作品の場合には、既にそれ相応に研究している人がいて、面白い感想を書くことは難しい。だから、新人や新作のなかから面白いもの、人気が出そうなものを継続的にチェックしていけば自分がその人の専門家になれる可能性があるのである。


ん?どうやったら「人気が出る」ヒトや作品かが分かるかって?
そればっかりは教えようがない。
たとえ人気が出なくても、本当に面白いと思ってその人について語っているなら、それでいいじゃない。