文化祭とは何か
大学の文化祭がやってきた。我がサークルはボーイズラブについて好き勝手に書いた模造紙を展示している。
いや、本当に好き勝手しほうだいだ。
これで大学から補助金がでているから驚きだ。文化祭はサークルにとって年に一回の公共事業。
うちは渡し切りではないので後日領収書を出して審査を受けなければならない。このためいかにして大義名分をたててカネを使うか。そんなことばかり考えている連中がいる。
昨年はなんと展示教室だけ借りて何もしないで補助金だけ請求したサークルがいた。それはさすがに見回りにきた職員がマズいと判断し補助金を支給しなかったが。
以前、男子高校生だった某君が文化祭にどういう意味があるのか分からないというようなことを言っていた。たしかに高校では分かりにくい。顧問と称した教師が決裁権を握っているからだ。しかし大学でサークルに主体的に関わると分かる。あれは腐敗の構図なのだと。
サークルのリーダーになれるような人間は、かつてだったら学生運動のリーダーになれただろう。彼らが腐敗すれば大学に弓を引けるものがいなくなる。
もちろん真面目に会計をしているサークルが多いであろうことを疑うわけではない。しかし会計を真面目にやったとしても、大学から支給されるカネを使い、それでなお「あれはもともとは我々の学費だ」と開き直りできる人間はいるだろうか。
いたとしてもやる気のない学生側から「我々の学費でもある」「文化祭なんかで頑張らなくていい」と突き上げられ、結果、大学側とともに搾取される側の学生に相対するようになるだけだ。
この流れに抗うことなどできようはずがない。結局、我々学生は絡めとられるしかないのだ。
(この文章は文化祭で酒を飲みながら書きました)