「はてな」は弱いの?


id:muffdivingさんのダイアリーに対して、小谷野敦氏が侮辱罪にあたるとはてなに通告した。そして、はてなはmuffdivingさんにその旨を連絡し、muffdivingさんは訂正線を入れた。


そしてこの件について加野瀬未友氏(id:kanose)がはてなブックマークで「小谷野氏には弱い」と発言し、のちに弱いのはmuffdivingさんではなく「はてな」だと補足した。


しかし自分ははてなが弱いとは思わない。


今回のはてなの対応は、プロバイダー責任制限法に基づいた連絡だ。株式会社はてなとしてmuffdivingさんの代わりに訴訟の当事者となる覚悟を決めたのでもない限りは、こういう連絡をするのは当然である。だから今回の件ではmuffdivingさんが個人情報を開示されては困ると考え削除に応じたということになる。


ただし、別に自分はmuffdivingさんが弱いとも思わない。


たしかにプロバイダー責任制限法のなかで、明文で個人情報の悪用が禁止されている。しかし犯罪経歴証明書でもない限り、小谷野敦さんが法令を守る人なのかどうかは分からない。muffdivingさんが自衛のために訂正に応ずることは弱さではなく、むしろ、賢さの現われであろう。


はてなの対応が場当たり的だと言う人もいるが、今回の件については場当たり的でもなんでもない。場当たり的だと言っている人はプロバイダー責任制限法を知らないのだろう。